虫垂炎の日帰り手術の論文【本邦初】
虫垂炎の日帰り手術をまとめた本邦初の論文として、166例の治療成績を報告したものが、日本消化器外科学会雑誌に掲載されました。
我々の報告では、手術時間中央値は35分で、術後在院時間中央値は50分、日帰り手術を完遂できたのは100%でした。
虫垂炎の日帰り腹腔鏡手術のノウハウや、入院手術との比較についてもまとめました。
・松下公治,大橋直樹他. 日帰りで行う待機的虫垂切除術の安全性と有用性. 日本消化器外科学会雑誌. 2023;56(2):100-107 ⇒ 論文PDF(全文)
2023.01.01
虫垂炎(盲腸)の日帰り手術について
急性虫垂炎(盲腸)とは? 急性虫垂炎(盲腸)とは、虫垂の内腔が閉塞することで血流やリンパ流が障害され、細菌が増殖し虫垂が腫れる病気で、俗に盲腸と言います。 生涯発生率は6-8%で、10-30歳に多く、腹痛の中で手術になりうる、最も頻度の高い腹部救急疾患です。 放置すると虫垂が腐って、穴があ...